京都市京セラ美術館で開催中の『村上隆 もののけ 京都』展の入場者が7月2日に30万人を突破!祇園祭りも始まり一部展示替えが行われた3日に、太田梨紗子さんのギャラリートークが開催され参加させていただきました。
30万人を突破しただけあって、凄い人気で平日の午後3時なのにそこそこの来場者が。そんな中どのようにギャラリートークをされるのかと思っていたら、太田さんが大きな声を出さなくても良いように参加者にレシーバーが配られそれで生の解説を聞きつつ一緒に会場内を観覧するシステムになっていました。
まずは、東山キューブに集合!この日の説明からです。そこから少し戻って美術館エントランスに設置されている巨大な二体の「阿吽像」について解説!
向かって右の作品が口を開けて「あ」と!
左側は口を閉じて「ん」と!
この「阿吽像」の背景になっているピンクの壁面にも圧倒されるのですが、そのまま通りすぎてしまうのですが、入口左側右下の壁面に「ネコ」の絵が!!本当に端っこに小さく描かれているのでほとんどの方が見逃していると思います。行かれる機会があれば探してみて下さい。
このペースでギャラリートークの内容を書き出すと、とんでもない量になりますが、この後がメインになるでしょうか!私の顔がメインではありませんよ。(笑)
《洛中洛外図 岩佐又兵衛 rip》も、解説聴きながら、改めて拝見すると!新発見満載なんです。プレビューでお伺いした時に、会場を二周して見て回ったのですが、私だけが見落としていたのかもですが、次の写真からの図柄の中をまじまじと見ていただくと、思われている以上に凄いシーンが描かれていますw
祇園祭りが始まり、この作品と対峙するように、約10mの新作《村上隆版 祇園祭礼図》が展示されていましたが、やっぱり凄い凄い技が随所に入っているんですね。
忍者も描かれています!約10mの作品からいろんな描写を探すのも楽しみですね。
なんと、村上隆さん自身が描かれています(驚)大変スマートな時のお姿。
こうして拝見していると入った最初のスペースに展示されている《洛中洛外図 岩佐又兵衛 rip》と《村上隆版 祇園祭礼図》の二作品を拝見するだけで2時間位かかりそうです。(汗)上記二作品で終えようと思ったのですが、あと少しスナップ写真だけでも。
勿論、「風神雷神」!「DOB君」!
超有名なDOB君ですが、1993年に最初に描かれた鉛筆書きの原画が展示されていて、歴史的に非常に貴重な作品になります。なるほど。
京都市京セラ美術館は壁が 東西南北 と一致していて、それぞれの方向に四神を描かれている暗幕の大きな部屋があるのですが、その床一面のカーペットに髑髏の図が!暗幕にも髑髏の図が!行かれた際は注意してご覧になって下さい。前回私は気づきませんでした。(汗)
私、下の写真「雲竜赤変図」が大好きで、前回拝見した時も凄い!と思ったのですが、その下のキャプション写真もご覧になって下さい。村上さんはチームの方に指示して絵を完成させてご自身でお描きになることは無いのですが。。。キャプションでも楽しませてもらえます。
「十三代目市川團十郎白猿の襲名披露興行」で使われた祝幕の原画です。これもデカいです。 江戸時代は写真がなかったので、こういった歌舞伎役者さんの絵がブロマイドのような役割を担っていたそうです。
『京都の舞妓さん アニメ風』簪が長いので、一年目の舞妓ちゃん!この写真で分かる範囲では赤襦袢に村上さんのひまわりが描かれています。
最後に展示されている「五山の送り火」も「力作」です。作品を見ているだけでは分からない秘密もギャラリートークでは教えていただけます。
ギャラリートークに参加されていて、この日ご紹介いただいた数学者で茶道研究家の矢野環先生と太田さんと最後に記念撮影(笑)
太田梨沙子さんは神戸大学美術史学研究室で「伊藤若冲」「甲斐荘楠音」等を中心に研究されていますが、地元京都出身で今回の「もののけ京都」展にもスタッフとして参加されています。今年の2月に弊社「オフィスユーボート」で行った「和蝋燭の灯りで観る伊藤若冲~feat.太田梨沙子」@宝蔵寺でご一緒させていただき、以降いろいろと教わっています。
お庭には巨大な「お花の親子」も!
7月に入っていよいよ京都市京セラ美術館の「村上隆 もののけ 京都」展も残り二か月弱となりました。展示替えが終わったらまた行ってみたいな。〆
PS.ギャラリートークの中で太田さんがおっしゃっていた「奇想の系譜」!面白そうですwこれから読ませていただきます。益々楽しみ。Amazon恐るべし!半日で配達完了。ありがとうございますw〆
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